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ディアスタ クラブ

  • 暮らしのヒントをシネマから Vol.14 劇場版「猫侍」

  • 劇場版「猫侍」

    発売日:発売中
    発売元:「猫侍」製作委員会
    販売元:株式会社KADOKAWA メディアファクトリー
    価格:4,700円+税
    (C) 2014「猫侍」製作委員会

    ■STAFF & CAST
    • 監督:山口義高
    • 出演:北村一輝、蓮佛美沙子、浅利陽介、戸次重幸、洞口依子、温水洋一、津田寛治、横山めぐみ、斎藤洋介、小野寺昭、寺脇康文 他
    ■あらすじ

    “まだら鬼”の異名を持つ、百人斬りの剣豪・班目久太郎(北村一輝)は、ある出来事がきっかけで人を斬れなくなってしまう。奉公先をクビになった現在は、傘張りの内職をして日銭を稼ぐ日々。そんな浪人生活を過ごしていた久太郎のもとに、暗殺依頼が舞い込んだ。犬を愛する“犬派”の米沢一家が、敵対する“猫派”の相川一家の親分の愛猫を始末してほしい、という。大金の報酬と、相手が人間じゃないことを知って依頼を受けた久太郎だったが、いざターゲットである白猫・玉之丞の愛らしい瞳に見つめられると、構えた刀を振り下ろすことができない。結局、米沢一家には始末したとウソをつき、自身の住む長屋へと猫を連れ帰る。しかし、玉之丞が生きていることが米沢一家に知られてしまい、久太郎は“犬派”と“猫派”の大抗争に巻き込まれてしまう。

  • 自分は一人じゃないと、
    鈴の音が教えてくれる

    主人公の班目久太郎(まだらめきゅうたろう)は強面(こわもて)で、常に不機嫌そうな表情をしています。しかし、そんな久太郎の目尻を下げさせ、心のなかで「萌えぇぇぇぇッ!」と叫ばせてしまうのが、猫の玉之丞でした。
    玉之丞と一緒に暮らし始めたものの、久太郎の留守中、玉之丞は内職の傘をビリビリに破り、離れて暮らす妻子からの手紙に粗相をし、部屋中を散らかしてしまいました。これには流石の久太郎も怒り、“まだら鬼”の異名を思い起こさせる憤怒の表情で玉之丞を抱き上げたところ、玉之丞は久太郎に向かってパチリ、とウインク! あまりのかわいさに久太郎もノックアウト。実は、玉之丞のこの行動は猫の習性だということをご存知でしたか? 動物たちが争いなどを回避しようとするときのボディーランゲージのことを“カーミングシグナル”と呼びますが、一般的に視線をそらしたり、まばたきをしたときは「敵意がないことを伝えるため」といわれています。あまりにも恐ろしい久太郎の表情に、玉之丞は「敵ではないこと」を一生懸命伝えていたのかもしれませんね。玉之丞を家族として受け入れた久太郎は、あふれ出る愛しさから、やがて鈴付きの首輪を手作りし、「なかなか上出来ではないか。白と赤の対比がニャイスである」なんて言ってしまうほどの猫好きに。
    その後、久太郎は新たな奉公先を探すよりも妻子と一緒に暮らす決意をします。それは、「自分は一人じゃない」と思い出させてくれる鈴の音が聞こえたからこそ。一人で江戸へ出稼ぎに来た久太郎にとって、玉之丞は家族のぬくもりそのものだったのです。

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